華恋人~カレント~

2016年 12月 28日

299

昔のAVにストーリー性のあるものが多いワケ

工藤タツオ(AVカメラマン)

-この記事を読んでる人におすすめのお店- PR
http://www.love-oku.jp/umd/
 

KDJMSDSB.jpg

昔のAVは、強盗レイプ物など、ストーリ性のあるものが多かった。

ただ単に強盗のレイプシーンを描くだけではなく、どうしてその家に押し入ったのかまでしっかり描かれていた。

最近のAVでも強盗レイプ物はあるが、いきなり強盗に入ってレイプに及ぶ展開ばかりで、ストーリーなどないに等しい。

なぜ昔のAVにストーリー物が多かったのかというと、それは作る側にこだわりがあったからだ。

映画業界からスタッフが流入

AVの最初の頃のスタッフは、映画の世界から流れて来た人が多かった。

これについては何度も触れているが、要するに、映画やテレビの世界でイマイチな人が、AV業界に流れて来るわけだ。

監督でも、カメラマンでも照明スタッフでも、そういう人が少なからずいた。

彼らは、映画の世界で基礎から学んできた人だから、その知識と経験をAVでも生かそうとする。

だから、撮るものにこだわりが出てくるわけだ。

映画の中でも、日活ロマンポルノなどをやっていたスタッフが入ってくると、それはもう大変だった(笑)

彼らは、いっさいの妥協をしなかったからね。

しかし、AVは低予算だから、映画のようにはいかないんだけどね。

そして、初期の頃のAVでは、見ている側もストーリー性があるのが当たり前だと思っていた。

だって、それ以外のAVなんて知らないんだから、比較のしようがないわけだ。

ところが、しばらくたつとAVの作り方に変化が起きてきた。

ストーリー性のあるものが、しだいに作られなくなったんだ。

凶悪事件が増えたのはAVのせい?

ひとつには、ストーリー性のあるものは、手間もかかるし金もかかるという現実的な問題もあった。

でも、理由はそれだけではなかったんだ。

ちょうどその頃、強盗レイプ事件があちこちで起きたんだよ。

そして一部のマスコミで、「強盗レイプ事件が増えたのは、AVのせいではないか」という意見が、まことしやかに語られだした。

つまり、AVを見て刺激された輩が、それを真似て凶行に走ったのではないかと言いたいわけだ。

そう言われると、AV業界としては自粛せざるを得ない。

そうでなくても、AVは青少年に有害だといわれたり、暴力団の資金源ではないかという批判もあったしね。

要するに、AV業界って叩かれると弱いんだよ。

しかし、世の中に強盗レイプ事件が増えたのは、AVのせいではない。

AVという妄想の世界を超えた凶悪事件が、現実に起こるようになったということだ。

それだけ社会が凶暴化してきたんだよ。

相次ぐ凶悪事件

その証拠に、それ以後もいろんな凶悪事件が起きている。

歩行者天国に車で突っ込んで人をはね、さらに刃物を振りかざして通行人に斬りつける奴なんて、昔は絶対いなかった。

いきなり通行人を襲う通り魔事件は、これ以外にもいくつも起きている。

最近は、ストーカー事件も増えてきた。

女のあとをつけまわして、言うことをきかなければ殺すなんて、ちょっと前ならあり得ないことだよ。

そういえば、女の子を2年間監禁した事件も記憶に新しい。

これなんかAVでやりそうで、絶対にやらなかったテーマなんだよ。

女の子を拉致して何年も監禁するなんて、普通に考えてあり得ないから、こんなAVを作ってもウソっぽく見えてしまうんだ。

いつの間にか、AV以上のことが現実に起きる時代になった。


文|工藤タツオ(AVカメラマン)

琥珀
風俗Q&Aドットコム - 業界人に相談できるQ&Aサイト
エテルナ

このコラムを書いた人

工藤タツオ(AVカメラマン)

AVカメラマンの経験がある異色のライター。現在はアダルト小説と サブカル記事を書いているが、アダルトネタはAV撮影時代の経験を元にしたものも少なくない。

工藤タツオ(AVカメラマン)

関連するその他の記事

あなたにオススメのお店