2017年 03月 17日

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俳優の夢破れてAVに…トオルというAV男優の話

工藤タツオ(AVカメラマン)

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女優については、このコラムでもAV業界に入ったいきさつを何度か紹介してきた。

女優の場合も、やむを得ない事情や運が悪くてこの世界に流れてきたなど、いろんな「ドラマ」があったけど、男優もそれは同じなんだよね。

何度か撮影で顔を合わせたAV男優に、トオルという男がいた。

体はスポーツマン体形でがっちりしているけど、別にイケメンでもない。

最近はエロメンという、女性に人気のAV男優がいるけど、当時の男優は顔なんてどうでもよかった。

ただセックスが強くて、何度でも勃起すればそれでOKだった。

トオルもそういう時代のAV男優だから、見かけはどこにでもいる普通の男で、オーラも何もない。

俳優になる夢破れて

彼は当初、テレビドラマの俳優を目指して養成所に入ったらしいけど、これといってセールスポイントもない駆け出しの俳優に仕事は来ない。

バイトをしながら何年か頑張ってみたけど、エキストラみたいな仕事しかもらえないので、見切りをつけてAVの世界にやってきた。

AVに入るまでの事情は、多くのAV女優やAVカメラマンなどとほとんど変わらない。

だけど、トオルは九州の実家には、AVのことを内緒にしていた。

まぁ、親に言えるわけもないけどね。
このへんも、AV女優と同じだ。

しかし、テレビのときと違って、AV男優になるとそこそこ仕事が入るようになった。

ここがAV業界の魅力なんだよな。

男優も女優も、テレビの世界では仕事がなくても、AVの世界に入るとすぐに仕事が来るんだよ。

だからついついこっちに流れてしまうわけだけど、そのかわり、AVの仕事をやってしまうと、まずテレビの世界には戻れない。

みんな片道切符を握り締めて、それなりの覚悟でAVの世界に入ってくる。

トオルも金銭的に余裕が出て、それまで親に仕送りしてもらっていたのが、今度は反対に仕送りできるようになった。

その点はよかったけど、それは同時に、初めの頃の夢を捨てることと引き換えだったわけだ。

そうなると、当然悩むよね。
俺は本当にこれでいいのかってね。

そして、トオルの場合はもう一つ悩みがあった。

父親への反発

AV男優としてやっていくには、セックスが強くなくてはならない。

トオルはスタミナがあって、必要なら何度でも勃起させることができたが、それは父親譲りのものだった。

トオルの父親は、たびたび浮気を繰り返しては、母親を泣かせてきた。
彼は夫婦喧嘩の絶えない家庭で育っていた。

当然ながら、トオルはそんな父親を憎んでいたが、皮肉にもその父親から受け継いだタフな体があったから、彼はAV男優として成功できたわけだ。

彼はこのことでかなり悩んだようだが、食っていくためにはAVを続けるより仕方がなかった。

AVをやめたきっかけ

AV男優になって1年くらいたった頃、事件が起きた。
トオルが出演したAVビデオを、彼の親戚の誰かが偶然見たらしい。

いわゆる、親バレ・地元バレというやつだ。

これはAV男優、女優にはどこまでもついて回る問題で、AVに出たことが身内にバレてしまうことがある。

「これ、トオルじゃない?」

親戚の人が、わざわざトオルの実家にビデオを見せに来て、大騒ぎになった。

彼の実家があるのは小さな田舎町だったから、すぐに噂が広まった。

「AVなんかに出て恥ずかしい」と泣く母親。

だが、そのときトオルをかばってくれたのは、皮肉にもあれほど彼が嫌っていた父親だった。

「決して褒めたことではないが、犯罪を犯したわけじゃない。こんなときにかばってやらないなら、何のための家族だ」

あの父親が言ってもあまり説得力はない。

だけど、思いもしなかった父親のあたたかい言葉を聞いたトオルは決心した。

AVをやめて家業を継ごうと。

トオルが俳優を目指した本当の理由は、父親への反発で家業を継ぎたくなかったからだった。

トオル自身も、AV男優をいつまでも続けられるとは思っていなかった。

それから間もなく、彼は家業を継いで小さなスーパーの店長になった。

トオルのためには、これでよかったんじゃないかな。
僕は率直にそう思ったよ。


文|工藤タツオ(AVカメラマン)



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このコラムを書いた人

工藤タツオ(AVカメラマン)

AVカメラマンの経験がある異色のライター。現在はアダルト小説と サブカル記事を書いているが、アダルトネタはAV撮影時代の経験を元にしたものも少なくない。

工藤タツオ(AVカメラマン)

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